ずっと悩んでいたInsta360 X5でのローリング撮影
Insta360 X5を手に入れてから、色々な撮影を試してきた中で、どうしてもやりたいと思っていたのがローリング撮影でした。車やバイクが流れるように走っていく、あの背景が美しく流れる映像を撮りたかったんですよね。
でも、X5でローリング撮影をするには大きな課題がありました。シャッタースピードを遅くして背景を流すには、どうしても光量を抑える必要があるんですよね。暗くなってからなら全然いいんですけど、ド昼間だと内蔵のモーションND機能だけでは限界があって、「これだけじゃ厳しいよなぁ…」と諦めかけていました。
一眼でやるには高額な櫓を組んだりする必要があったり、そもそもワンオペでの実施が非常に危険であったりと、また別な課題が出てきます。
また、X5しかり、DJI POCKETシリーズしかり、こんな小型でなんでそんな写りええねん!みたいな技術革新が目覚ましい昨今、何とかこれらを使って多くの人の視線を奪うようなムービーや写真が撮れないもんかと思考を巡らせていたのでした。
代替案として考えていたこと
そこで考えていたのが、物理的なNDフィルターが使えるDJI Pocket 2での追尾撮影でした。動画はPocket 2で撮って、静止画のローリングフォトは頑張って一眼レフでやるか…なんて分けて考えていたんです。
そのためにZR-Vの後ろにくっつける油圧式ブームアームとかも買いましたしね笑
被写体追尾性能的にも360度カメラの利便性は捨てがたいけど、やりたい撮影のためには仕方ないかなと思っていました。
あとは後編集で追加できるモーションND機能ですね。とはいえこちらは疑似的なので、割と画面周辺は流れてくれるものの、一枚の画像に切り出したりすると効果が分かりにくくて、やっぱり物理的にNDフィルタを使ってるのとは違うよなぁって感じてたんですよね。
ついに公式からNDフィルターが登場!
そんな時に飛び込んできたのが、Insta360公式からのND16/32/64フィルターの発売ニュースでした!
サマーアップデートのお知らせのドサクサでいつの間にかストアに追加されてたんですよね笑
正直「ついに来た!」という感じでしたね。これまでサードパーティ製含めて一切手段がなかったので、やはり公式純正でやってくれると大変ありがたいですね。
発売と同時に即オーダーしましたが、発送元は中国だったようで、手元に来るまでに一週間くらいかかりました。
仕様と制約について
ただし、期待と同時に現実的な制約も理解しておく必要があります:
- 前後カメラでND64相当:それぞれのレンズにはND32がMAX
- 重ねがけ不可:フィルター同士を重ねて使うことはできない
- 段階的な調整:ND16、32、64の3段階
完璧ではないものの、これまでモーションND機能だけに頼っていた状況からは大きな進歩です。
撮影設定の想定
実際の撮影では、以下の設定で試してみる予定です:
- ISO: オート
- フレームレート: 24P
- シャッタースピード: 1/50秒
この設定なら、良い感じにブラー感がある動画にもなるでしょうし、後から静止画として切り出しても、それなりに見栄えの良いローリングショットが撮れるんじゃないかと期待しています。


後日の実証テストが楽しみ
実は後日に友達の車で実際にテスト撮影させてもらえる予定なんです。今のところX5+ND64で理論上は良さそうだけど、実際にどんな仕上がりになるのか、今からワクワクしています。
特に気になるのは:
- 背景の流れ具合
- 車体のシャープネス
- 360度ならではの構図の自由度
- 静止画切り出し時の画質
まとめ:新たな可能性への期待
やっぱり写真にしても動画にしても、手段はともあれ(公序良俗に従うは大前提)、成果物(写真・動画)が満足いくもの、というのが一番大事だと思うんですよね。
一眼でバリっとワンオペ決められたら最高ではあるんですが、やっぱりなかなか厳しいと。
そんななか、Insta360 X5でのローリング撮影という、これまで諦めかけていた撮影手法が現実的になりました。完璧ではないにせよ、新しい表現の可能性が広がったのは間違いありません。
後日のテスト撮影の結果は、改めて詳しい記事とYouTubeショート動画でお伝えする予定です。どんな映像が撮れるのか、お楽しみに!
フィルターを装着したX5での初回撮影、果たしてどんな結果になるでしょうか。続報をお待ちください。