最初に
こんにちは! 写真を楽しんでいる皆さん、カメラの話、好きですか?
僕は機材の話も結構好きなんですが、時々、こんな言葉を耳にすることがあるんですよね。
「カメラなんて、何を使っても大差ないよ」
「機材の話ばかりしないでさ、もっと写真そのものの話をしようよ」
うーん、気持ちはすごく分かるんです。確かに、写真の魅力は機材だけじゃない。でも、「どんなカメラでも同じ」って言われちゃうと、「いやいや、ちょっと待って!」って言いたくなる時もあるんです。
だって、撮りたいものによっては、どうしても「このカメラじゃないと」「このレンズが必要なんだ!」っていう場面が、本当にあるんですよね。
今回は、そんなカメラと機材の話。「なんで、こだわりの機材を選ぶの?」っていう部分について、僕なりに整理してお話ししてみたいと思います。
「この一枚!」のためには、やっぱり道具も大事なんです
「この瞬間を、こう撮りたい!」って思った時、カメラやレンズの性能がすごく大事になってくること、ありますよね。
それは、気合とかテクニックとかとは別の、もっと物理的な「壁」みたいなものかもしれません。
具体的に、どんな時に「道具」の差を感じるかというと…
- 動きモノ(野鳥とかスポーツとか)を追いかける時
遠くにいる、すばしっこい被写体。これをバシッと捉えるには、やっぱりグーンと寄れる望遠性能と、ピントを逃さないAF性能、そして連写が欠かせません。これが無いと、そもそも撮ること自体が難しかったり…。 - キラキラの星空や、しっとりした夜景を撮る時
暗い場所で、ノイズを抑えてクリアに写すのって、結構大変ですよね。これには、カメラ本体の高感度性能とか、明るくて性能の良いレンズがすごく効いてきます。 - ふんわりボケが素敵なポートレートを撮りたい時
背景をきれいにぼかして、人物を際立たせる、あの表現。これには、カメラのセンサーサイズとか、明るいレンズの力が大きいんです。 - ちょっと厳しい環境(雨とか砂埃とか)で撮る時
「撮りたい!」って思った瞬間が、いつも最高の天気とは限りませんよね。そんな時、安心してカメラを構えられる丈夫さや防塵防滴性能は、本当に心強い味方です。
こんな風に見ていくと、特定の「撮りたいもの」のためには、それに合ったカメラやレンズを選ぶっていうのは、すごく自然なことだと思いませんか?
単なる好みじゃなくて、「必要だから」選んでる、っていう側面が大きいんですよね。
だから、そのための情報交換とか、「この機材どうかな?」っていう議論は、僕らにとっては結構大事なことなんです。
「どんなカメラでも撮れる」…の落とし穴?
「どんなカメラでも撮れるよ」って言う人の気持ちも、分かるんです。
きっと、スマホでもコンデジでも、身近な風景や日常のスナップを素敵に撮られているんだと思います。それは素晴らしいことですよね。
でも、その感覚を、例えば「絶対この一瞬を逃したくない!」って野鳥を狙ってる人とか、「満天の星空を作品にしたい!」って頑張ってる人に、そのまま当てはめちゃうのは、ちょっと違うかもしれないなぁって思うんです。
例えるなら、普段、街乗りで快適な軽自動車に乗っている人が、「F1レースだって、どんな車でも走れるよ!」って言っているような感じ…でしょうか。走る場所(撮る対象)が違えば、求められる車の性能(カメラの性能)も全然違いますよね。
自分が普段撮らないジャンルの難しさや、そこで必要になる道具のことって、なかなか想像しにくいのかもしれません。
でも、だからといって、「そんなの無駄だよ」とか「機材の話は意味ない」って言ってしまうのは、ちょっと寂しいかな、と。
大事なのは、目的と手段を考えること(かも)
写真って本当に色々な楽しみ方がありますよね。だから、使うカメラやレンズだって、人それぞれで当たり前。
あの人が最新のすごい機材を使ってるのには、きっとその人なりの「撮りたい理由」があるはずなんです。
だから、表面的な「機材の良し悪し」だけじゃなくて、
「この人は、何を撮りたくて(目的)、そのためにこの道具(手段)を選んでるんだろう?」
って、ちょっと想像してみる姿勢が大事なんじゃないかな、って僕は思います。
すぐに「何でもいいじゃん」って言わずに、それぞれの世界の奥深さみたいなものを尊重できたら、もっと写真の話が楽しくなるんじゃないかな。
そんなことを、ふと思ったのでした。