先日の記事で、描写や使い勝手がとてもよく気に入っていたカメラ
Fujifilm X-H2の不調やサポートの不安不満からマウント事LUMIXに乗り換えた
という内容を書きました。
筆者は割とバイクの撮影ならm4/3やAPS-Cクラスが使い勝手いいですよ~なんてずっとお勧めをしていたわけですが
結果としてそれでもフルサイズ機に戻ってしまったとか、なんでやねん!と思われてしまうようなムーブをしちゃってます。
なので、ありがちですが
私がLUMIX(GじゃなくS)にした理由なんかを今回のネタにしていきたいと思います。
それではどうぞ!
S5IIX本体のサイズ感
そもそもバイクの撮影が減りそうかなって思ったことが一つあるんですが、まず本体のサイズ感として、X-H2と大差ない事が重要でした。
アフリカツイン位の積載性があれば、S5IIXやX-H2のサイズは問題ありません。
フルパニアが行けるなら、ですね。
- X-H2 136.3×92.9×84.6 mm 660g
- S5IIX 134.3×102.3×90.1 mm 740g
高さと厚みは一回り大きくなりますが、実際カメラバッグに入れた時の感じでいうと”同じくらい”という感じ。
これがS1になってくると急に大きくなってくるのでちょっと考えちゃいます。
S5IIXなら重量的にもシグマの24-70Artを付けてジンバルに乗せてもイケるのがポイントでした。
カブやラリーで出かけるならm4/3が良いなと今でも思ってはいますが、パナのG9proIIはS5IIと同じ筐体なんですよね・・・
レンズラインナップ
まずシグマのARTレンズが好きっていうのがあります。なのでfpも一瞬考えました。
最近星空もやりたいな~って思ってたんですが、広角のラインナップ的にXマウントよりLマウントの方が潤沢なんですよね。
特にシグマのIシリーズとかプロの写真家も”サジタルコマフレアが一つも出ない”と絶句するほどの性能で、しかも安い。
というかLマウントはLeica製以外ほんと安い。
フルサイズのLUMIX純正レンズなんてXマウント純正より安いですからね。
これはちょっと影響大きかったです。
ソニーやキヤノン、ニコンでなく、LUMIXにした理由として一番大きかったかもしれません。
手振れ補正が恐ろしく強い
最初マウントを変えようと思ったときはm4/3から探しました。
手振れ補正と言えばm4/3というのが何となく頭にあったんですよね。
手ブレ重要か?って聞かれることもあるんですが、ジンバル使って三脚も〜とか面倒くさいんですよw
三脚無しで撮れるシチュが多いっていうのはシンプルに強いです。
あとは以前にちょっと使ってたOlympusのE-M1が滅茶苦茶良かったので、またオリにするか、パナはどんなかな~って感じで。
Olympusだと星空AFが使えたり、NDフィルタを電子的に使えたりするので良いかな~
パナだとでも動画強そうだしボタン類の配置がよさそうだな~
とか思ってたら、なんだかS5IIXがフルサイズなのにレンズ協調で7段分、さらにアルゴリズムを深堀することでただの7段分より利きが良いような表記でした。
お、これは・・・と思ったんですよね。
確かパナ公式の配信か何かで、手振れ補正も8段とかになってくると地球の自転とかも関わってくるって言ってて笑いました。
自転も補正するつもりか、と😂
描写について
X-H2の描写はすごい気に入っていて、今でも準広角~中望遠くらいまでの描写は「富士良かったな~」と思っています。
が
遠景の描写に少し不満がありました。
フジと言えばX-Trans CMOSセンサーを搭載していて、独特な色味が、と皆様ご存じかと思います。
その反面、弱点もあって
ポップコーン現象
という、遠景の描写が少し破綻してしまう持病があるんですよね。
だから結構ボカしちゃって誤魔化す事が多くて、私はあまりパンフォーカス(深度合成)とかはやりませんでした。
要らない情報はボカして主張を控えさせる~はどのカメラでもそうしますけどね。
S5IIXはとにかく絞って撮った時なんかの遠景、特に木々の葉っぱの形までしっかり描かれていて気持いいです。
これはベイヤーセンサーのバランスの良さからくるのかもしれません。
Leicaのコンデジでも同じ事を思いました。
あと、光の明暗の表現がフジよりはっきりしてる気がします。
S5IIXの画像処理エンジンはLeicaの技術もかなり盛り込まれたものだそうです。
L2テクノロジー(エルスクエア)というらしいんですが、そのおかげなのか、立体感がすごいんですよね。
モノクロもすごいいいです。
Lモノクロームって表記になりますが、Leicaなんでしょ?www
って感じ。
細かい機能
その①リアルタイムLUT
この存在は本当に大きかったです。動画制作用のLUTをフォトスタイルみたいに利用できる点です。
フジでいうところのフィルムシミュレーションで動画も写真が撮れる!
って感じに近いんですが、現像ソフトのLuminarなんかでも動画用のLUTを写真のRAWにも当てられたりしてたのでよく使ってはいたんですよ。
LUMIXはそのLUTをカメラに記憶させ、LUTが当たっているプレビューをしながら写真が撮れるんですよね。
凄い便利。
また、標準装備のフォトスタイルにLUTを乗せる、といったようなことができるのもポイント。
単純にLUTだけの色味を楽しむだけでなく、VIVIDに載せてみたり、風景に載せてみたりと、自分だけの色味が自由自在に作れてしまうのも大きな利点です。
ightroomのプリセットだとlightroomに取り込まないと反映できないですけど、リアルタイムLUTだとカメラでそのまま写真にできちゃうから楽なんですよね。
例えば動画と写真を混在させたいときに、同じLUTで仕上げられたらいいな~、なんて時とか。
その②フォルダ分け
これ、あまり言ってる人居ないんですけど、フジで苦労したのでとても大きい違いだと思っているんです。
ブラケット撮影(インターバル含む)をした時に、ワンサイクルをそれぞれのフォルダに分けて保存してくれるんです。
これ確かPentaxもそうじゃなかったかなぁ?日付別でしたっけ?違ったらすみません。
フジの場合はフォーカスブラケット撮影を行ってもフォルダは同じ所に全部保存されるので、どこから開始でどこまでで終了が分からなくて、何セットかやるともう後から深度合成や比較明合成やるときに大変なんですよ。
X-H2の方が良かったなという点
その①EVF
ブーストモード(設定露出をEVF表示に反映する設定。真っ暗な夜とかに構図を決めたいときに使う)がX-H2や今まで使ったNikon Z6の方が良かったですね・・・
S5IIXはSSを10秒とかにすると、EVFの反応も10秒後なんですよ(笑)
フレーミングめっちゃ大変
余談ですが、発売直後のリフレッシュレート低下問題はファームウェアアップデートで改善してます。
その②AF
被写体認識はX-H2だとディープラーニングでバイクとか鳥とか飛行機とか細かく認識してくれるんで、ある程度どんなフレーミングでもバイクとか認識してAF-Cで追尾フォーカスとかしてくれます。
S5IIXはその辺弱いですねぇ。
弱いというか、ピンは合いますが、被写体検出のバリエーションが少ないです。
あと、AF-Cと言っても、昔ながらのサーボAFですね。画面の決めた場所に来るものにフォーカスを合わせ続けるモードですね。
追尾フォーカスしたい場合は追尾フォーカスモードがありますが、認識力が低いのか、動いてないものでもさっさと追尾を諦めてAF-Sになっちゃったりすることが非常に多いです。
これは率直に言って使いにくいですね。
X-H2は合焦良かったかって言われると多分大差ないんですけど、S5IIXの場合はワンポイントAFで合焦させてから追尾しますが、フジやNikonは広いエリアから被写体を検出して合焦+追尾してくれるので、使い勝手が段違いです。
その③バッテリー
ゾッとする位に雑魚過ぎるっす。
本当にびっくりした。
発売当初のandroidスマホかよって位。
X-S10使ってた時より減りが早いです。
毎回充電しないと痛い目にあいます。
なぜm4/3でないのか?
S5IIX買ってからG9proIIとかG100Dが出たんですよ(笑)
ま、でもS5IIXについてめっちゃ調べましたんで、いずれにしても今回は!という事で見送ったんですよね。
Leicaのコンデジもありますし、あれ4/3センサーなんですよね。
ちょっと世代が古いので、RAWのBit数が低いのか、低照度撮影したものが変な色被りしたりするので、そこはちょっと気になってはいますが・・・
望遠だとか必要になったら考えるかもしれません。
夜撮りはどうせライティングするし、S5IIX使えばいいですしね。
当面の武器
一先ずレンズとしては、24-70Artと、EF→Lの変換アダプタ(シグマ製)とキヤノンレンズ資産、純正35mm、純正18mmのF1.8があるので、当面これで戦えるかなと思ってます。
これだけ揃えてますけど殆ど持ち出し無しでした。
X-H2とか純正レンズが買取高かったので・・・笑
シグマのアダプターはこれすごいですね。
今の所色々なCANON純正レンズ試しましたけど全部動いてます。
あと、Artの透明感が本当に大好きで、カリッと映って立体感がしっかりと表現されるんで、AFが遅いとか全然気にならなくなっちゃうレベル。
以前EFマウント用の85mmF1.4Artを使っていたんですが、重かったけど結構良かったですね〜
世代的に仕方ないんですけど、パープルフリンジが盛大に出るので、今は使わなくなっちゃったんですけどね。
ミラーレス用はそのうち買おうかなとも思ってますが、純正70-200F4か70-300にしようかなとも思ってます・・・
70-300はやっぱり300まで行けるっていうところと、この価格での写り、しかもハーフマクロなのが最高にイカれてて魅力的ですよね・・・😂
300mm位あるとサクラとか梅に寄ってくる小鳥も狙いやすくなってきますしね。
とはいえ所謂ナナニッパも、純正とシグマともに23万円位ですから、F4小三元の17万に行くなら・・・とか考えちゃいます。
当たり前ですけどF4〜F4.5で撮りたい時にF2.8のレンズなら一段絞れるわけですから、開放F4とかよりも更に描写も期待できますもんね・・・いや、S-PROだとあんまり変わらないとも言われてますけど・・・笑
いやーこのゾーンのLマウントってば沼ですよね笑
まとめ
そんなわけで、長々と書いてまいりましたが、いかがでしたでしょうか?
S5IIXのストロングポイントとウィークポイントについて、イメージしていただけたら嬉しいです。
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