スマホのポートレートモードの普及によって、クオリティはおいておいてとりあえずでも背景をボカした写真がスマホでも簡単に撮れるようになりました。
バイクの撮影にポートレートモードはダメ!というお話は過去に何度かしてきていますが
バイクをカッコ良く撮りたい!Vol.1 | 新しい脆弱なバイクライフblog (zeijakunahiko.com)
今回はそんなボケについて、ぼかすぼかさないと意見が分かれている事について私の主観をお話をしていこうと思います。
ちなみに今回はバイクを停車させて撮る、所謂 置き撮り を想定しています。
流し撮りや走行写真なんかは想定外になりますので、例外を持ち出して怒ったりしないで見ていただけたら嬉しいです(笑)
まずは結論
ボカすか、ボカさないかに正解はありません。
ボカすもボカさないもそれぞれに気を付けなければいけない事があるため、お好みで自分の表現をしたらいいんじゃないかと思います。
今日はそこんとこのお話を少し触れていきたいと思います。
バイクの撮り方 × ジャンル
今回はバイクを置いて撮る場合を想定していますが、もうここで大きく二つに分けちゃいます。
バイクの写真をカッコよく撮りたい!と思った時に、自分はどっちの扱いで撮りたいか?と考えて設定を決めてます。
それは
風景写真の一つとして撮りたい
ポートレートとして撮りたい
の二つです。
この分け方は本当に極端ではあるのですが、わかりやすく設定が異なってくるので、一旦そのように分けてみてください。
自分がバイクの写真を撮りたい!と思った場所で、風景を伝えたいのか、その場の雰囲気にあるバイクをイメージしてもらいたいのか
これが、どっちも!ってなった時は恐らく多くの人がパッとしない写真になってしまって
後からギャラリーを振り返ってみて
う~ん
と思ったりしてるんじゃないでしょうか?
いや難しいですよね。難しいですよ。プロだって簡単に切り取ってるわけじゃないんですから。
なので、ここは最初に風景写真としてなのか、ポートレートとしてなのか、という分け方で切り分けてみてください。
風景写真として捉える場合
さて、風景写真として撮りたい!伝えたい!
となると、当たり前ですが風景の一番美味しい切り取り方をする必要があります。
その切り取った一番美味しい風景の中のどこにバイクを置くと良いかを考えます。
例えばこの人凄い上手いなって人でいうとmasa photo riderさん
文字通り次元が違うんですよね。
風景写真のつもりで撮ろうと思うと、やはり背景をボカさず撮りたいですから、基本的にはレンズは絞り込んで撮ることが多いと思うんです。
例えばフルサイズならF11~F16とか。
APS-CでもF8~F13とか。(多分フジの純正レンズだと丁度F8辺りが美味しいかも)
あんまり絞りすぎても回折現象が起きますからね。
背景を見せる為に絞り込んでクッキリ捉えるということは、構図(フレーミング)能力が滅茶苦茶大事になってきます。
串刺し構図とかもっての外。しっかり気を付けて撮りたいですね。
電柱とかが被写体に串刺しになってないかとかよく確認したいところ。
スカイツリーとか東京タワーみたいなのをなぜか被写体から生やしちゃう人とかいますけど、あれは本当にやめた方が、というか、ウケ狙いかツッコミ待ちだと思われると思います。
あとたまに「ボカすなら合成でいいわwwww」とか言っちゃう人を見かけますし、言いたいことはわからなくもないのですが・・・
これがまた絞ればいいってもんでもないんですよね。
光を見る、というスキルの本当の意味が分かってないとイケないので、奥深い(難しい)撮り方だと思います。
ポートレートとして捉える場合
ポートレートとなると、風景写真とはまたニュアンスが違ってきます。
ポートレートって単語そのものが肖像(人物)とかそういう意味なのですが、今回はバイクを主軸に撮るという考え方で進めます。
ポートレートにおいては背景をボカし、雰囲気を残したまま被写体を浮き立たせる技法が多く使われています。
割とボケの質とかの要求値が高いのもポイント
とはいえ、そのボカす具合が好みに刺さるかどうか、その辺がかなり大事になるんですよね。
例えばバイクのヘッドライトだけピントが合ってて他はボケてるのでいいのか
とりあえずバイク全体はピントを合わせて他をぼかすのか
筆者はヤスイ先生の写真がすごい好きです
Hiromitsu Yasui(@hiromitsuyasui) • Instagram写真と動画
やっぱりボカせばいいってもんじゃないし、じゃあどのくらいボカすの?っていうとこがテクニックかなと思いますね。
よく、とにかく何でも開放で撮ってしまっている写真がありますが、やっぱりしっかり意図を持ってぼかし具合を調整したいものですね。
構図力みたいなものは風景写真ほどシビアではない物の、ボカすならボカすなりに、背景の雰囲気を残すという意味ではちゃんと考えないと、ただ背景がボケた写真になってしまうのが難しいですよね。
例えば東京タワーとか富士山みたいに誰が見てもそれとわかるようなものが背景なら思い切りボカしても画になるなるかもしれませんね
まとめ
ボカしたい派とボカしたくない派、これは永遠のテーマですよね(笑)
なんとなくどちらの派閥も相手派閥を下に見るフシがあるのですが
私の感覚としては
自分の心に響いた写真が価値。それがすべて。
と思っているので、どっちが良いとかというお話はしないまま終わろうと思います(笑)
ボカすもボカさないも本人の表現したい方向性次第ですが
せっかく良い景色なら風景写真として・・・
ボカして受け手の記憶で補完した方がドラマチックならポートレートで・・・
そんな感じで分けて撮るのも楽しいと思います。
レンズはいっぱい必要になっちゃいますが笑
今回はなんだこの話って感じになっちゃいますがこの辺で終わりたいと思います。
では!
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