よりバイクの写真に幅を持たせたくてライティングを考える

カメラ

最初に言っておきますが

東京駅の駅前は三脚禁止です。

たまーにバイク乗りが好き勝手やってますけど、あれ駄目なのでよく覚えておいてください。

みんなやってるから〜とか言ってるとそのうちそもそも撮影禁止とかに成りかねないので絶対守って欲しいし、やってる人居たら注意しあって欲しいと思う今日このごろです。

暗い所で撮るには

例えばバイクの写真ロケーションを選んでる時に、暗い所で写真を撮りたい、とか

背景が明るい為に逆光で暗くなってしまうようなシチュエーションでよくある手法として

長秒露光

というのがあります。

長秒露光

その名の通りシャッタースピードを遅くする事で、三脚を立ててしばらく待つと明るく撮れるんですよね。

その分動きのあるものが独特の描写になります。

例えば以下の作例を御覧ください。(これは手持ち撮影ですが)

左が普通に適正のシャッタースピードで撮ったもので、右が長秒露光です。

滝がなめらかに滑るような描写になっていますよね。

こういうのは風景写真でよく使われる手法です。

余談ですが、iPhoneのライブフォト機能を使って長秒露光ができます。

あとは光がレーザービームみたいになってる写真とか

ちょっと短いビームだけどこんな感じ😂

で、問題はこの後。

この長秒露光に加えて、バイクや車にLEDライトを一瞬当てて被写体の明るさを持ち上げる、なんてやり方がSNSで一時期流行りました。

まぁ、筆者はこの手法がだいっきらいなので絶対やりませんが、これをライティングって言ってる人が居て「えぇ・・・」って思っちゃうんです・・・

言うほどライティングか・・・?と。

いやまぁ好みなので好きならやめるべきじゃないんですが、その手法で撮ると質感ですぐわかるんですよ。

んで、見かけるたびに「あ〜、ちゃんとライティングできない人なのかな」って思うわけです。

まず光の向きが作れませんからね。出来上がりがチープなんですよ。

被写体だけ不自然に浮き上がってる変な写真、みたいな。

じゃあ、となればもう一つは定常光です。

定常光

ビデオライトとか、TVのロケなんかで照明さんがライト持って歩いたりしてますが、まさにアレですね。

結局ストロボの発想を動画で活用するには一瞬の光では駄目なので、照明が必要になります。

動画ではなくスチル写真の業界において定常光はスタジオ撮影がほとんどかなぁと思いますが、定常光ってメチャクチャ眩しいのでストロボがいいなっていうプロも多いです。

当然ながら長秒露光でLEDライト持ってウロウロしてるよりずっと良い写真が撮れます。

とはいえ、バイク撮影となれば屋外がメインになるし、定常光だと常時電源が必要だったり、バッテリー式でも駆動時間との戦いがあったりと意外とハードルが高いです。

そしたらやっぱりストロボだろうって話になるわけです。

ストロボ

ストロボ、フラッシュなんて呼び方は分かれますが、やっぱり定番だし使い勝手から仕上がりまで

学べば学ぶほどどんどん良くなっていく気がします。

根本的に定常光もストロボも、いまそこにある光と合わせて使うもの(もちろん例外もある)なので

光を見るという目が育つような気がします。

ストロボを始めたばかりの頃の写真。

街の明かりが逆光になるので、ストロボをあてて居るんですが、光が硬いなとかもうちょっと弱くても良かったなとか今なら思いますが、ストロボがなければ学びにつながらなかった一枚です。

このときは3000円くらいのクリップオンストロボをラジオスレーブを使って遠隔発光させてたはず。

知識はある程度必要だし、目を肥やす必要は大いにあると思いますが、とりあえずでこれらがあれば十分幅は出ます。

ストロボの種類で幅を

前述の項目ではクリップオンストロボ、というワードを出しましたが、これはつまりカメラの上にくっつけるタイプのストロボですよ、という意味です。

で、これをカメラから外してライトスタンドとかに載せて発光させるのに必要なのがラジオスレーブです。

で、そもそもカメラにはくっつけないから、という人に大変向いているのが

モノブロックストロボです。

筆者はGodoxのAD200Proを買ったのですが、ニコンやキヤノン、ソニー機をお使いの方ならNeewerのQ3が安くていいと思います。

ヘッドが交換できないとはいえ200wでこれは安すぎでしょ・・・・

AD200Proはヘッドが交換できるので、ヘッドの形状で光の質感を変えることができるんです。

少しだけ値が張るんですが、凄いお気に入り。

下手にレンズ増やすよりこれ買ったほうが絶対良い。

特にモノブロックストロボはパワーもさることながら、早いシャッタースピードでも効果を発揮できるのが強み。(ハイスピードシンクロといいます。)

クリップオンでもHSSが使えるものもありますが・・・

気になる写真は以下のギャラリーにて

観ていただくとわかる通り、暗いところはもちろん、明るい所・・・特に逆光の時にその威力を発揮しています。

この明るい所で撮ってるのは昼間なので当然シャッタースピードは早いですので、Ad200proのハイスピードシンクロが威力を発揮しているわけです。

つまり、被写体が暗く映るような場所は、長秒露光+ハンディライトなんかじゃなく

ストロボでどーん!で幅が急に広がるんじゃないだろうかと!

シンクロ撮影について

ストロボを勉強しようとすると必ず出てくるこのナントカシンクロですが、これらを観て私は一度めんどくさいと感じました😂

高いしめんどいし😂

多分ストロボの勉強をやめてハンディライト長秒露光に逃げた人たちは概ね同じ理由ではないかと思います😂

ですが、分かってしまうととても簡単です。

日中シンクロとは

太陽を被写体の後ろに。つまりド逆光の状態で被写体を太陽光とストロボ光で挟む撮影方法です。

普通ド逆光だと被写体は真っ暗になってしまって失敗写真を生んでしまうので、逆光は避けるのが定石!なんて言われてます。

スマホならそうでしょうね。

逆光は避けるべきでしょう。

しかし一眼や高級コンデジとなるとライティングが可能になります。

すると太陽(紅葉を照らす太陽と木漏れ日)を副題としてアフリカツインを暗くならずに撮影できてしまう、というわけです。

これが日中シンクロ。

パワーの小さい格安ストロボだともっと直撃で光をあてなくちゃいけないので、もう少し不自然な硬い光に成りがちですが、それはそれで面白い描写になります。

ハイスピードシンクロ(HSS)

普通カメラにはストロボの光の速度と同調できるシャッタースピードというのが決まってます。

例えば1/160とか1/250とか。

そしてストロボの速度に対してシャッタースピードが早すぎると、下半分が暗い!みたいなのが撮れちゃいます。

キレイに上下で明るさが変わっていますね。

これはシャッタースピードが早すぎた結果です。

で、じゃあシャッタースピード遅くすればいいじゃん!って思うでしょ?

SSを遅くすると露出(明るさ)が上がってしまうので、他の要素で明るくなりすぎないように調整が必要です。

方法としては

絞りの数値を大きくする

ISOの感度を下げる

など。

で、ISOも低感度の一般的な限界はISO100(拡張:擬似的に64とかも可能っちゃ可能だけど画質が劣化したりする)です。

背景をぼかしたいから絞りたくない!って思っても、ISOが100まで下がってたら絞るしかありません。

じゃあNDフィルターっていうレンズ用のフィルターを使うか!って思ったあなた!

これも大正解!

NDフィルターはもともと明るさを抑制したい時に使うものですからね!

レンズの先っぽにクルクルクルクル・・・

でも、めんどいでしょ?w

そんな時にHSSってやつは、カメラ側のシンクロスピードの限界を超えて、1/500とかで撮ってもストロボの効果をしっかり得られるんですよ。

そうすると、ド逆光でもストロボで被写体をバッチリ持ち上げた写真が撮れるっていう寸法です。

ただし、HSSってやっぱり凄いパワーが居るので、ストロボ本体への負担は大きいみたいなんですよね。

だからなるべくNDフィルターなんかで露出を強制的に下げて、シンクロスピード内で使うのが理想。

でもプロが言ってましたけど、HSSでフル発光とかじゃなければそんな気にしなくていいんじゃない?ってことでした。

どうなんでしょうね、なんだかんだ私はド開放では撮らないしC-PLフィルタを付けている事が多いので、結構1/250には収まってるんですよね。

いずれにしてもあまり気せずガシャガシャ撮れちゃう利便性は強すぎます。

まとめ

というわけで長々とお話してきましたが、HSSができるストロボは良いぞ!

というお話でした😂

もし一眼カメラや高級コンデジを買って、思ったように撮れないし新しいレンズかカメラを・・・

なんて思った方は一度騙されたと思ってライティングをちゃんとやってみてほしいです。

かくいう私はストロボ駆け出しで、格安でできなかったことができるようになって喜んでいる段階に過ぎませんが

今までできなかったことができるようになってきて、またツーリングも楽しくなってきました。



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