フラッグシップとは言わないまでもプリ連写は欲しかった話 ― OM-1 Mark II購入までの紆余曲折

鳥やバイクを撮り続けるうちに、「フラッグシップが欲しい」というよりも、「RAWで使えるプリ連写」と「ローリング歪みの少ない電子シャッター」がどうしても欲しくなりました。
見た目がどストライクなOM-3と最後まで迷いながらも、OM-3+L字グリップ+12-40mm F2.8と、キャッシュバック&下取り込みのOM-1 Mark II 12-40キットの実質価格がほぼ同じになってしまい、「同じ予算なら鳥撮影の主力機として性能盛りのOM-1IIを選ぶべきだ」と判断して、苦渋の決断でOM-3を諦めた──そんな経緯で今回の一台にたどり着きました。

情報源

自分は、もともと「フラッグシップが欲しい」と思っていたわけではありません。
鳥やバイクを撮っているうちに、「RAWで使えるプリ連写」と「できるだけローリング歪みの少ない電子シャッター」が欲しくなってきた、というのが正直なところです。

その条件に当てはまりそうな候補として残ったのが、OM SYSTEMのOM-3とOM-1 Mark II、そしてLUMIX G9IIでした。
どれも魅力があり、一度は「まあこのあたりから選べばいいだろう」と軽く考えていたのですが、実際にはかなり長い迷走となりました。
この記事では、その紆余曲折を振り返りながら、最終的にOM-1 Mark IIに決めた理由を書いてみたいと思います。


フラッグシップとは言わないまでもプリ連写は欲しい

鳥を本格的に撮るようになると、「シャッターを切る前の瞬間」をどう拾うかが大きな課題になってきます。
飛び立ちの一歩手前、羽ばたき始めた瞬間、思いがけない方向へのジャンプ――そのどれもが、こちらの反応より一瞬早く起こります。

そこで欲しくなったのが、RAWでしっかり使えるプリ連写機能でした。
さらに、電子シャッターで使う以上は、できるだけローリング歪みが少ない方が安心です。バイクの流し撮りでも、ヘルメットやホイールが極端に歪んでしまうと、せっかくの一枚が台無しになってしまいます。

つまり、求めていたのは「最新フラッグシップが欲しい」というよりも、「プリ連写と電子シャッターの素性が良い一台」でした。
その条件に当てはまる可能性が高かったのが、OM-3、OM-1 Mark II、そしてG9IIだった、という流れです。


候補はOM-3・OM-1II・G9II:どれも一長一短

OM-3は、見た目がまず完全に好みでした。
フィルムカメラを思わせるクラシカルなデザインに、必要最小限のダイヤルとボタン。持ち出すだけで気分が上がるような、そういうカメラだと感じました。

一方、OM-1 Mark IIは、連写性能やAI被写体認識など、スペック上は明らかに「鳥や動体向けの主力機」です。
高速連写とプロキャプチャーは、まさに野鳥・動物向けの機能が詰め込まれています。

G9IIは、動画性能を含めたオールラウンダーとして非常に気になっていました。
MFTながらAFや連写も強化され、「マイクロフォーサーズでここまでできるのか」と感じさせるスペックです。

スペック表だけを見れば、どれを選んでも大きな失敗はなさそうです。
しかし、実際にフィールドで使うことを考えると、「プリ連写の使い勝手」「歪みの少なさ」「キャンペーンを含めた総額」など、紙の上には出てこない要素がじわじわ効いてきます。


G9初代を借りて分かった「プリ連写の中毒性」

最初のターニングポイントは、G9初代を借りて撮影したことでした。
正直なところ、発売世代を考えると「今の基準では厳しいだろう」と思っていたのですが、実際に使ってみると印象が大きく変わりました。

シジュウカラ?

特に驚かされたのが、プリ連写の便利さです。
鳥が飛び立つ瞬間や、バイクがコーナーに入る刹那など、「もう無理だろう」と思った場面でも、あとから見返すときちんと決定的瞬間が残っていました。
「この世代のG9でここまで行けるなら、G9IIは相当期待できる」と感じ、LUMIX寄りにかなり傾いた時期がありました。

この時点では、「プリ連写さえあれば、あとはある程度どのボディでも何とかなるのではないか」とさえ思っていました。
しかし、この考えはまだ“机上の理想”に近く、ここから現実とのすり合わせが始まります。


CP+で感じたMFTへの温度差:LUMIXとOM SYSTEM

そうした期待を胸に、CP+の会場で実機を確かめようとLUMIXのブースを訪れました。
ところが、そこに広がっていたのは、端から端までフルサイズ一色のラインナップでした。

MFT機はG9II、G99II、GH7を一台ずつ置いていただけ。
S9もS1IIシリーズも沢山置いていたし、写真展示もすべてフルサイズ機のもの。
リアルタイムLUTのウリもS9のみで、G9IIやGH7は置いてなかった程です。
トークショーもほぼすべてフルサイズ向けで、”旅カメラ”をテーマにした高澤けーすけ氏のトークでもSシリーズでした。
旅テーマ位MFTでやったらいいのでは?と思いましたが、つまりMFTもうやりたくないんだろうなという印象そのものでした。

もちろん、フルサイズに力を入れるのはメーカーとして自然な流れだと思います。
しかし、「MFTで鳥やバイクを撮りたい」という自分のニーズからすると、マイクロフォーサーズに対する熱量の差をどうしても意識してしまいました。

さらに追い打ちをかけたのが、キャンペーンの対象です。
ちょうどその時期、LUMIXではフルサイズ機に絞ったキャッシュバックキャンペーンを展開しており、MFTは対象外となっていました。
「メーカーとして、今どこに一番力を入れているのか」が、キャンペーンからも透けて見えた瞬間でした。

LUMIXは今でも大好きです。
ただ、フルサイズを買うなら絶対LUMIXだけど、MFTはLUMIXさんの意思を汲んでOMさんを応援しようかなという思いが強くなりました。


OM SYSTEMの本気度:キャッシュバックと下取りでコスパが逆転

一方で、OM SYSTEMの動きは対照的でした。
OM-1 Mark IIやOM-3を含むラインナップでキャッシュバックキャンペーンを展開し、還元額もしっかり用意されていました。

さらに、フジヤカメラやマップカメラなどでは、下取り値引きと組み合わせた独自のキャンペーンも行われていました。
例えば、ある期間のフジヤカメラでは、OM-3 12-45mm F4 PROレンズキットに対して「下取りで数万円お得」といった案内が出ており、実質価格がかなり抑えられていました。

この時点で、「単体価格」だけでなく「キャンペーンと下取り込みの実質価格」で比較する必要がある、と感じ始めました。


OM-3を諦めた、ほとんど事故みたいな瞬間

ここからが、個人的には一番心が揺れたポイントです。
先ほど書いた通り、OM-3の見た目は完全にツボでした。店頭で実機を触ったときも、「もしこれを日常のカメラとして肩にかけて歩けたら楽しいだろうな」と素直に感じました。

しかし、標準ズームについては、どうしても12-45mm F4ではなく、12-40mm F2.8が欲しいと考えていました。(星景を撮りたいがために)
また、OM-3はボディ単体だとグリップがほぼフラットなため、実戦投入するならL字プレート型のグリップを足したいという気持ちもありました。

そこで一度、

  • OM-3ボディ
  • OM-3用L字グリップ
  • M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II

を合計した金額と、

  • OM-1 Mark II 12-40mm F2.8 PRO IIレンズキット(キャッシュバック+下取り値引き込み)

の実質価格を、冷静に計算してみました。

結果は、ほぼ同じでした。
OM-3に、グリップやレンズを足していくと、「気づけばOM-1IIの12-40キットと同じくらいの金額になってしまう」という、少し事故のようなオチだったのです。

ここで改めて考えました。
同じような予算を使うのであれば、鳥撮影の主力機としては、より性能が盛られているOM-1 Mark IIを選んだ方が後悔は少ないのではないか、と。

見た目の好みか、性能と将来性か。
最後の最後まで悩みましたが、「プリ連写とAF、ローリング歪みの少なさを最優先する」という原点に立ち返り、苦渋の決断でOM-3を諦めることにしました。


OM-1 Mark IIを選んだ決定打

最終的にOM-1 Mark IIに傾いた理由はいくつかあります。

  1. 鳥撮影に最適化されたAFとプロキャプチャー
    鳥・動物向けの被写体認識が強化され、枝かぶりの中でも被写体をつかまえやすくなっています。
    プロキャプチャーも高速連写で動作し、鳥の飛び立ちをRAWでしっかり残せるのは大きな安心材料でした。
  2. 電子シャッターまわりの安心感
    高速読み出しを活かした電子シャッターにより、動体撮影でもローリング歪みをある程度抑えられる点も魅力でした。
    バイクや鳥を電子シャッターで撮る機会が多い自分にとって、この点はスペック以上の意味があります。
  3. キャンペーンを含めたコストパフォーマンス
    キャッシュバックと下取り優遇を加味すると、OM-1 Mark II 12-40キットは、自分が想定していたよりもかなり現実的な価格帯に収まりました。
    先ほど触れたように、OM-3+グリップ+12-40とほぼ同額になってしまったことで、「だったら主力機としてOM-1IIに行こう」と気持ちが固まりました。

こうして、当初は「フラッグシップを買うつもりはない」と思っていたにもかかわらず、気がつけばOM-1 Mark IIが手元にやって来ることになりました。


これから同じ沼にハマる方へ

振り返ってみると、自分が悩んでいたポイントは、ほとんどがスペック表にはきれいに並ばない要素でした。
プリ連写の「気持ちよさ」、電子シャッターの歪み、メーカーのMFTへの本気度、キャッシュバックと下取りを含めた総額、そして「見た目として一緒に歩きたいかどうか」といった感情の部分です。

どの機種も、それぞれに魅力があり、「これが絶対の正解」というものはないと思います。
もし同じように、OM-3・OM-1 Mark II・G9IIあたりで悩んでいる方がいらっしゃるなら、スペック表だけでなく、

  • どの機能を一番使いたいのか(プリ連写なのか、高感度なのか、動画なのか)
  • どれくらい電子シャッターを多用するのか
  • キャンペーンや下取りを含めた現実的な予算はどこか
  • 見た目も含めて「毎週連れ出したくなるかどうか」

といった点も一度紙に書き出してみることをおすすめします。

自分の場合は、「RAWのプリ連写」と「ローリング歪みの少なさ」を最優先にした結果、OM-1 Mark IIという選択に落ち着きました。
この記事が、同じように迷っている方の背中を、少しだけ押す材料になればうれしく思います。



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