CRF250Lに乗り換えてから気づいたことがあります。LUMIX S5IIXとサムヤン35-150mmを持ってツーリングに出るのが、思った以上にしんどいということです。
いや、Africatwinの積載性能が本当に素晴らしかっただけなんですが。
ちょこちょこバイクで撮影に出かけているのですが、このシステムの嵩張りが本当に問題になってきました。
35-150mmは便利なレンズですが、とにかくデカい。S5IIXと合わせると、それだけでバックパックの大部分を占領してしまいます。
CRF250Lは積載性がそれほど高くありません。他の荷物を考えると、カメラシステムだけでバッグがパンパンになってしまうのが現実です。
そもそもお前APS-C買ったやんけと言われたらそうなんですけど、Lモタで出かけてメイン張るには固定液晶のレフ機は億劫なんですよね・・・
バイクポートレートの現実
私の撮影スタイルは主にバイクポートレートです。
夜景をバックにしたライティング撮影をしたり、時には星景とバイクを組み合わせた作品作りもします。
こういう撮影では、どうしても機材が多くなります。
ライティング用のストロボ、スタンド、三脚は必須。
関東近郊、時には一泊で少し遠くまで足を伸ばすこともあるのですが、機材の物理的な容積が本当に悩ましいのです。
CRF250Lの積載能力では、カメラ機材だけで手一杯になってしまい、着替えや雨具といった基本的な荷物を入れる余裕がなくなります。
四輪で出かける時ならフルサイズシステムでも問題ないのですが、バイクの積載制約を考えると現実的ではありません。
セカンドシステムの検討
そこで考えているのが、バイク専用のセカンドシステムです。
メインのS5IIXシステムは四輪での撮影や本格的な作品作りに温存し、バイクツーリングには軽量なマイクロフォーサーズシステムを導入するという使い分けです。
予算は30万円程度、レンズ1本込みで考えています。候補として挙がっているのが以下の2つです。
OM SYSTEM OM-1 Mark II + M.ZUIKO 12-100mm F4.0
- Live GNDでハーフNDフィルターが不要
- 8.5段の手ブレ補正で軽量三脚でも安心
- 24-200mm相当の高倍率ズーム
- 機材の大幅削減が期待できる
- 星空AFが使える
Panasonic LUMIX G9II + LEICA DG 12-60mm F2.8-4.0
- S5IIXと共通の操作系で迷わない
- 縦グリップやバッテリーが共用可能
- 24-120mm相当の実用的な画角
- 慣れ親しんだパナソニックの色味
それぞれの魅力と不安
OM-1 Mark IIの最大の魅力は、機材のコンパクト化です。Live GND機能があれば、手持ちのハーフNDフィルターを持参する必要がありません。バイクポートレートでは夕景や夜景をバックにすることが多く、空と地面の明暗差が激しい場面によく遭遇しますが、フィルター類を削減できれば積載の問題が大幅に改善されます。
というか、Lモタだと持っていくことができず、ハーフNDが欲しいなという瞬間があっても使えないでいたので、今までできなかったことができるようになるっていう意味でかなり強みです。
また、手振れ補正もイカレてて、8.5段という手ブレ補正があれば、最悪三脚は端折れるかと踏んでいます。
12-100mmというレンズも、バイクの全体像からアップまでレンズ交換なしでカバーできるため、交換レンズを持参する必要がありません。
せいぜいキメの単焦点つっても小さいですから、一本位控えで持って行ってもいい位ですけどね。
一方でG9IIは、S5IIXとの操作の共通性が最大のメリットです。
カメラの設定変更を素早く行える操作性は重要です。
また、縦グリップやバッテリーが共用できるのも実用的なメリットでしょう。
しかし不安もある
ただし、MFTシステムに対する不安もあります。
特に気になるのがレンズのAF性能です。
マイクロフォーサーズのレンズは全体的に世代が古く、最新のフルサイズレンズと比べてAFスピードや精度が気になります。
動きのある流し撮りなどでは、AFの追従性能も重要な要素です。
また、高感度性能も心配な点です。
夜景撮影や星景撮影では、どうしてもISO感度を上げる必要があります。
S5IIXの高感度画質に慣れてしまった今、MFTでどこまで満足できるかは未知数です。
G9IIについては、以前に店頭で触ったことがありますが、操作感はS5IIXとほぼ同じで違和感はありませんでした。
ただ、OM-1 Mark IIは実際に触ったことがありません。
昔、初代E-M1を使っていた時の記憶はありますが、それももう随分前の話なので、久しぶりに店頭で触ってみる必要がありそうです。
結論は出ずとも
サムヤン35-150mmの画角感に慣れた目で見た時、MFTの使い勝手はどんなものなのか。
とはいえ、重い機材に嫌気がさして撮影頻度が下がってしまうくらいなら、多少画質を妥協してでも軽快なシステムの方が良いのかもしれません。
もう少し悩んでみようと思います。できれば実際にOM-1 Mark IIも触ってみたいところです。きっと良い答えが見つかるはずです。
いや、書いててOMにしたらメイン食っちゃうんじゃないかって気がしてならないんですけどね・・・